映画 「君の名は」 感想

かなり前に書いて忘れてた感想 その2(ネタバレあり)


金曜ロードショーか何かで「秒速5センチメートル」をやってるのを
ちらっと観たことはあるのですが、恥ずかしながら
新海誠監督の映画をちゃんと観るのは初めてです。

一言で言うなら「極上のミュージック・クリップ」
繊細で透明感のある美術と音楽との親和性が素晴らしい。
この分野では間違いなく日本アニメトップの才能だと思います。
こう言っちゃなんですが、ストーリー部分より歌が流れているシーンをもっと観たかったくらいです。

ストーリーの方はちょっと薄味というか、予定調和であっさり終わった感。
色々すっ飛ばして二人の関係に絞った意図はわからなくもないですが、
個人的には隕石が本当に落ちた後の村人の反応とか
三葉が父親を説得する所をちゃんと観たかったです。

最後、キャストが流れて一番驚いたのは奥寺先輩役の長澤まさみ
コクリコ坂では監督の指示でわざと無愛想な演技をしたと
言われてましたが、こんなに上手かったのかこの人。
出番が多いわけじゃないけど非常に印象に残る演技をしていたと思います。