ピンポン THE ANIMATION 11話 「血は鉄の味がする」 感想

唯一人(初回生産限定盤)(DVD付)僕らについて

遅いよ、ペコ
そう言ってくれるな。これでもすっ飛ばして来たんよ
うん・・・
行くぜ、相棒!
うん
完璧。完璧な最終回。
私は原作信者と言って良いくらい原作大好きな人間ですが、この最終回に関しては原作よりアニメの方が好きです。
原作では拾いきれなかったサブキャラのフォローをしつつ、ペコとスマイルの関係も更に掘り下げて描かれており、ピンポン完全版とも言える内容。
原作付きアニメが目指す一つの理想型を観た思いです。

しかし、アニメであった様々なオリジナル要素は湯浅監督が考えているんでしょうかね。
原作者の松本大洋先生が協力して考えたと言われても全く違和感が無いくらい嵌っていて驚かされました。

以下、アニメオリジナルシーンを中心に書きます。

・スマイルがルーズボールを追うシーン

ロボットの装甲を脱ぎ捨て、血の通った人間に変身する所が熱い。
その後の動きまくりの全力ラリーも格好良くて何度も見返してしまいます。
柵に突っ込み→出血から「僕の血は鉄の味がする」に繋げる流れも上手いと唸らされました。

・オババ、小泉、風真叔父の大人組

私はてっきり風真叔父はこのアニメにおける悪役のポジションになるのかと思っていましたが、オババや小泉と楽しそうに話す姿を見て考えを改めました。
高校生の大会にマットを敷いたのも、金儲けのためだけではなく、膝を壊して卓球を辞めざるを得なかったオババや、自分の経験から選手の怪我を危惧したものだったのでしょう。

帰化して日本代表入りした孔文革

そうきたか!
孔は選手になる夢を諦めてなかったんですね。辻堂の名前を苗字として使っていたり、世界ランカーの中国選手を倒して日本代表入りしたというのも泣けます。