【映画】ミッドサマー【感想】

ミッドサマー(字幕版)

ミッドサマー(字幕版)

  • フローレンス・ピュー
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【あらすじ】

アメリカで暮らす大学生のダニーと恋人のクリス、その仲間たちは、交換留学生であるペレの故郷スウェーデン夏至(ミッドサマー)に行われる祝祭に誘(いざな)われる。その村では、90年ごとに9日間の浄化の儀式が行われ、人々は着飾って様々な出し物をするのだという。人里離れたヘルシングランド地方、森の奥深く、美しい花々が咲き乱れる“ホルガ村”を訪れた5人は“白夜”のもと、優しく穏やかな村人たちから歓待を受ける。しかし、閉鎖空間の中、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。

 

【感想】

ヘレディタリーが面白かったので同監督のこちらも視聴。
冷え切った男女の関係が極限状態で修復されるのかと思いきや
勿論そんなことはなかったという話。
ホラーだと思って観るとそこまで恐怖をあおるシーンは無いので
結構肩透かしなのだが、じゃあ何かと言われるとジャンル分けが難しい。
印象的なのは個人の感情が村人全員に共鳴していくシーン。
死ぬために飛び降りたのに生き残ってしまった苦しみ、
愛する人に裏切られてしまった悲しみ
性交でのエクスタシーと子供を宿す喜び
生きながらに燃やされて死んでいく痛み
あらゆる感情を個人ではなく村全体で共有しようとする姿は異常な光景だが
他人に依存しないと心の平穏を保てないダニーには安息の地だったのかもしれない。