【映画】海底47m 古代マヤの死の迷宮【感想】

【あらすじ】

海洋パニックスリラー『海底47m』シリーズ第2弾!恐怖は底なしに深化する―

 

【感想】

シリーズ物らしいですが、前作を知らなくても全く問題ないです。
ついでに言うとタイトルの47mもマヤの遺跡も全く掘り下げられることはありません。
好奇心で海中遺跡を見に行った主人公が閉じ込められてサメに襲われる
シンプルな構成。シャークネード系の色物とは違って割と真面目なサメ映画で
サメ自体の迫力は中々の物ですが、いかんせんストーリーが退屈です。
最後だけはちょっとおおっと思ったんですけどね。
極限状態で助け合いすっかり絆の芽生えた姉妹が遺跡から脱出すると
そこはサメの見学ツアーの海域で冒頭主人公を虐めてた子が乗った船が通りかかるシチュエーション。
ここで虐めっ子達の目の前でショーのように姉妹がサメに食い殺されてしまうのか
なんて皮肉で悪趣味!だけどインパクトとしては抜群だな!と思ったけど
主人公が謎の身体能力を発揮して生還。
映画としては正しいけどあまり心に残るものはなかったな。

【映画】ミッドサマー【感想】

ミッドサマー(字幕版)

ミッドサマー(字幕版)

  • フローレンス・ピュー
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【あらすじ】

アメリカで暮らす大学生のダニーと恋人のクリス、その仲間たちは、交換留学生であるペレの故郷スウェーデン夏至(ミッドサマー)に行われる祝祭に誘(いざな)われる。その村では、90年ごとに9日間の浄化の儀式が行われ、人々は着飾って様々な出し物をするのだという。人里離れたヘルシングランド地方、森の奥深く、美しい花々が咲き乱れる“ホルガ村”を訪れた5人は“白夜”のもと、優しく穏やかな村人たちから歓待を受ける。しかし、閉鎖空間の中、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。

 

【感想】

ヘレディタリーが面白かったので同監督のこちらも視聴。
冷え切った男女の関係が極限状態で修復されるのかと思いきや
勿論そんなことはなかったという話。
ホラーだと思って観るとそこまで恐怖をあおるシーンは無いので
結構肩透かしなのだが、じゃあ何かと言われるとジャンル分けが難しい。
印象的なのは個人の感情が村人全員に共鳴していくシーン。
死ぬために飛び降りたのに生き残ってしまった苦しみ、
愛する人に裏切られてしまった悲しみ
性交でのエクスタシーと子供を宿す喜び
生きながらに燃やされて死んでいく痛み
あらゆる感情を個人ではなく村全体で共有しようとする姿は異常な光景だが
他人に依存しないと心の平穏を保てないダニーには安息の地だったのかもしれない。

【映画】スパイダーマン:ホームカミング【感想】

【あらすじ】

ベルリンでのアベンジャーズの戦いに参加し、大興奮していたスパイダーマン=ピーター・パーカー(トム・ホランド)。昼間は普通の高校生としてスクールライフをエンジョイし、放課後は憧れのアイアンマン=トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)から貰った特製スーツに身を包み、NYの街を救うべくパトロールの日々。ある日、スタークに恨みを抱く“バルチャー”(マイケル・キートン)が、巨大な翼を装着しNYを危機に陥れる。アベンジャーズに任せておけというスタークの忠告も聞かず、ピーターは一人戦いに挑むが・・・。

 

【感想】

スパイダーマンはサムライミ版をアイアンマンは単体で視聴済。
マーベルアベンジャーズ関連は未視聴。
私がアベンジャーズに全く思い入れがないせいか単体映画としてはちょっとイマイチに感じた。
トム・ホランドの少年味溢れるスパイダーはこれはこれで悪くないが、
それならヴィランはもっと単純な悪役の方が良かったのではないかと思う。
アイアンマンのせいで職を失って悪に落ちたが家族のために戦うバルチャーと
相対するには今のインターンスパイダーではまだまだ説得力不足。
アイアンマンも金と口は出してくるけど、ピーターを導くって感じじゃないし
ベンおじさん不在で父親面してるのは違和感があった。

【映画】ザ・ギフト【感想】

【あらすじ】

何度も届く、恐怖(ギフト)。新天地で幸せな家庭を築く夫婦サイモンとロビンの前に現れた、夫の同級生と名乗る男・ゴード。再会を喜び、二人に「ギフト」を贈り始めるゴードだったが、徐々にエスカレートしていくギフトに、二人は違和感を覚える。やがて夫婦のまわりに異変が起き始め…ついに二人はゴードが仕掛けた恐ろしいギフトの真相を知ることになるのだった-- 

 

【感想】

幼少期のいじめっ子に対する復讐物なんですがスカッとするわけでもなく、なんとも言えない後味の悪さが印象的(褒めてます)
ゴードもやばいやつなんですが、夫も自覚のないサイコパスですね
こういう人いるなあと思いながら見てました。
ギフトの内容は直球すぎるのでもう一捻り欲しかったかなという感じ。

【映画】ヘレディタリー/継承【感想】

【あらすじ】

グラハム家の祖母・エレンが亡くなった。娘のアニーは夫・スティーブン、高校生の息子・ピーター、そして人付き合いが苦手な娘・チャーリーと共に家族を亡くした哀しみを乗り越えようとする。自分たちがエレンから忌まわしい“何か”を受け継いでいたことに気づかぬまま…。やがて奇妙な出来事がグラハム家に頻発。不思議な光が部屋を走る、誰かの話し声がする、暗闇に誰かの気配がする…。祖母に溺愛されていたチャーリーは、彼女が遺した“何か”を感じているのか、不気味な表情で虚空を見つめ、次第に異常な行動を取り始める。まるで狂ったかのように…。そして最悪な出来事が起こり、一家は修復不能なまでに崩壊。そして想像を絶する恐怖が一家を襲う。“受け継いだら死ぬ” 祖母が家族に遺したものは一体何なのか?

 

【感想】

怖いというか不安や不気味さを演出するのが巧い作品だなという印象。
パッケージにも出ていて圧倒的な存在感を示していた妹が
序盤で退場しちゃったので大丈夫かと思いましたが最後まで楽しめました。
いつの間にか家の中にそっといる裸のおじさんは不気味だけどちょっと笑ってしまう。
ピーターがペイモンに憑依されてからの物語も気になりますね
あの後、あの町は一体どうなってしまうのか。
アリ・アスター監督のミッドサマーも未見なので観てみようと思います。

【映画】ハドソン川の奇跡【感想】

【あらすじ】

2009年1月15日、極寒のニューヨーク上空850mで155名を乗せた航空機を突如襲った全エンジン停止事故。160万人が住む大都会の真上で、制御不能の70トンの機体は高速で墜落していく。近くの空港に着陸するよう管制室から指示がある中、機長サリーはそれを不可と判断し、ハドソン川への不時着を決断。事故発生からわずか208秒の事だった。航空史上誰も予想しえない絶望的な状況の中、技術的に難易度の高い水面への不時着を見事に成功させ、“全員生存”の偉業を成し遂げる。その偉業は「ハドソン川の奇跡」と呼ばれ、サリーは一躍英雄として称賛される――はずだった。ところが――。

 

【感想】

トムハンクスもイーストウッドも好きなのでずっと見たかった作品。
ドキュメンタリーということもあるのでしょうが、過度に感動を煽ったり、人間ドラマを盛り込んだりというのが無いのが良いですね。
序盤、機長の人となりや心情がいまいちわからないので、
何かミスをした心当たりがあるから悩んでいるのかと思いましたが
あれは本当にミスを犯していないかずっと自問自答してたということなのでしょう。
ラスト、事実に基づいた208秒の音声記録は実際聞くと短すぎますね。
155人の命を背負った状態で正確な判断を下せたのは正に奇跡と言えるでしょう。

【映画】祈りの幕が下りる時【感想】

 

【あらすじ】

東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見される。被害者は滋賀県在住の押谷道子。殺害現場となったアパートの住人・越川睦夫も行方不明になっていた。やがて捜査線上に浮かびあがる美しき舞台演出家・浅居博美(松嶋菜々子)。しかし彼女には確かなアリバイがあり、捜査は進展しない。松宮脩平(溝端淳平)は捜査を進めるうちに、現場の遺留品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを発見する。その事実を知った加賀恭一郎(阿部寛)は激しく動揺する。それは失踪した加賀の母に繋がっていた--。加賀恭一郎“最大の謎”がついに明らかに。

 

【感想】

加賀恭一郎シリーズは原作をいくつか読んだことがあるのだが、この話がラストだと知らずに見たのでやけに主人公に縁の深い話だなと驚いた。
トリック部分より動機や心情が重視されるところは好みが分かれそうだが私は好きだ。
諸悪の根源のあの人がどうしてああなったのかはちょっとよく分からなかった。今更罪悪感に潰されるタイプでもないと思うのだが。